« 露出について考える(1) | トップページ | 露出について考える(3) »

2007年10月18日 (木)

露出について考える(2)

では次に、普段私が具体的にどのように露出を決めているかを書きます。

私はスポーツを撮る場合、基本的に絞り優先(Av)モードで絞りを開放に固定します。
その上でファインダーを覗いてみて(もしくは数枚の試し撮りをしてみて)SSが1/500以上になるようにISOを調整します。

【サッカーの場合】
晴天の屋外サッカーだとISO100でも明る過ぎて、絞り優先で開放固定だとSSが最高値まで自動的に上がっても露出オーバーでシャッターが切れない時があります。
(※ 11/2追記 → カメラ本体の設定で回避できます。)
その時は絞りを少しずつ絞っていきます。絞るほど被写界深度が稼げるので撮影的にはゴマカシが効いて楽なのですが、今度は背景の処理をきちんと考えなければいけません。
少年サッカーの場合きちんと整備されたスタジアムなどで試合することは稀で、大概が学校の校庭などで試合をします。
グラウンド周辺の遊具や父母の乗ってきた車、他チームの控テントや応援の父母などが明確に写りこんできて、特に引いて撮ったカットだと雑然とした画になってしまいます。
なので、私の場合は最高に絞っても8くらいまと考えていますし、ここまで絞れば明るすぎてダメという事はほとんど無いと思います。
(背景の処理については、撮影する位置やポジションを工夫する事の方が大事だと思います。これについては日を改めて書きたいと思います。)
また明るさに余裕が有る場合で70-200のズームを使うときは、絞り開放ではなくF4.0~5.8あたりに固定する時もあります。ISO400くらいまではそのまま絞って使います。
絞ったほうが画像が引き締まるような気がするし、400くらいなら高ISOのノイズも全く気になりません。ISO800を超えるような時は、ISOを上げるか絞りを開くか少し悩みますが、大抵は絞りを開いていきます。

1017_02
EOS30D EF300/F4L IS [ISO100 F4 1/640] (トリミング無し リサイズ処理)
フレーミング失敗して足元が切れているのはゴメンなさい(笑
ボールを蹴りにいく足がブレているのが解るショットです。

【バスケやフットサルの場合】
バスケ等の屋内スポーツの場合ISO100での撮影はまず不可能なので、通常はISO800からテストを始めます。体育館の照明がよほど明るいか、遮光カーテンを開け放しているような場合でないと、大抵は800のままでは撮影できません。
バスケ、バレー、バドミントン等の「視線が上にあがる競技」では100%遮光カーテンが閉じられます。また学校の体育館などはホント信じられないくらいに照明が暗かったりします。
というわけで絞りを開放に固定し、ISOを1コマずつ(EOS40D&30Dの場合は1/3ステップ)上げながら、SSが1/500を超えるところを探します。
ISOを1600まで上げてもSSが1/500まで稼げない場合はどうするか?非常に悩ましいのですが、1/320程度だったらとりあえずそのまま撮影してみます。それ以下だったら、思い切ってISOをH=3200相当まで上げます。(1600→3200の間は1/3ステップになっていません。)
できればISOは1250までで我慢したいというのが本音です。最悪でも1600で止めておきたいです。でも、何も写せないよりは「とりあえず写ってた」というレベルでも良いから撮ってあげたいのが親心。
室内競技の場合、高ISOでのノイズと被写体ブレとの狭間でものすごく頭を悩ませる場合が多いです。

1017_03
EOS40D EF70-200/2.8L IS [ISO1600 F2.8 1/320](トリミング無し、リサイズ処理)
SS1/320でも、あまり動きの無い瞬間ならブレも目立ちません。しかしこれが走り出すと微妙になってきます。
また暗いとピントも合いにくくなってきて(被写界深度が浅いせいもあり?)ピンずれ画像の割合が増えてきます。

« 露出について考える(1) | トップページ | 露出について考える(3) »

サッカー」カテゴリの記事

撮影技法」カテゴリの記事

コメント

詳細な記述、お疲れ様です。
一つ気になるところがあったので質問させてください。

>晴天の屋外サッカーだとISO100でも絞り開放
>で露出オーバーとなる場合があります

Avで、ISO100で、絞り開放で、評価測光で、明るい屋外の撮影の場合、カメラ側で適正露出を得ようとシャッター速度が上がっていくと思います。露出オーバーの画にはならないよう、カメラが自動的にシャッター速度を1/2000や1/4000などに上げて適正露出を得るようにするので、露出オーバーの画にはならないように思えますが、どうでしょうか。それとも、上限の1/8000を超えてしまうので、露出オーバーの画になるということでしょうか。
シャッター速度が上がりすぎるので絞る、というのでしたら分かるのですが。

言葉が足りなくてごめんなさい。
ご推察のとおり「絞り優先でF2.8だとSSが最高の1/8000でも露出オーバーとなってシャッターが切れない時がある」ということです。そういった時は「絞り込んでいく」という私の対応方法を紹介した一文でした。
ご指摘をいただいた部分、加筆訂正しました。ありがとうございました。

何度も読み返して色々考えてみて、ふと気付きました。

絞り優先(Av)で絞り開放だとSSが最高値まで行っちゃうようなドぴーかんな明るさの時は、もしかしたらシャッター優先(Tv)でSSを1/2000とかに設定しちゃえば楽に撮れるのかな?

今度チャンスがあったら試してみよう!

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/205173/16800504

この記事へのトラックバック一覧です: 露出について考える(2):

» フットサルを始める息子と調べ物 [NICK]
フットサルシューズ選びは簡単なようですが、少しややこしい... [続きを読む]

« 露出について考える(1) | トップページ | 露出について考える(3) »