« 私が撮りたいモノ | トップページ | スポーツ写真と肖像権について(2) »

2007年11月30日 (金)

スポーツ写真と肖像権について(1)

今日はいつにも増してコッテリとしたテーマなんですけれど、スポーツ撮りをメインにしている以上は避けて通れないテーマなんじゃないのかな?と感じてます。私なりに色々と勉強してみて、とりあえず漠然とした結論のようなものが見えてきましたので、少しまとめてみたいと思います。(それは違うぞ!という点がございましたらどうかご指摘くださいませ。)

◆肖像権とは
ウィキペディアに簡潔にまとめられていますので、興味のある方はそちらをご参照ください。
ウィキペディアの記述を更に簡潔にまとめると
『肖像権は、プライバシー権の一部として捉えられ、人格権と財産権の2つに分類できる』
ということになります。

人格権とは
上記ウィキペディアには「被写体としての権利でその被写体自身、もしくは所有者の許可なく撮影、描写、公開されない権利。」とあります。スポーツ撮りに関して言えば、被写体(選手)の許可無く撮影を行い、それを公開すると、その選手の人格権を侵す恐れがあるということになります。

財産権とは
同じくウィキによると『著名性を有する肖像が生む財産的価値を保護する権利。」とあります。選手を撮影した画像を販売したり、もしくは無料で頒布(公開)した場合、財産権を侵すことになります。

======
以上を踏まえて・・・

選手の同意なしに勝手に撮影すると「選手の人格権を侵す」事になるのであれば、選手1人1人に許可を得ないと撮影できないじゃないか!?ということになります。そんなんじゃ、スポーツ撮りなんて実質不可能になっちゃうんじゃない?

→ 「そんなことは無い!」 というのが私の(現時点での)結論です。

肖像権とはそもそも、被写体となる選手個人のプライバシーを守るための権利です。
有料・無料に関わらず不特定多数の人間が観戦可能なスポーツの大会、試合などにそのチームに属する選手が出場(もしくはベンチ入り)している事は当然なわけで、その事については守るべきプライバシーは存在しないと考えられます。
(だって、そのチームに属して試合に出場していることを秘密にしたい選手なんていないでしょう?)

しかし大事なのは、その上でも「選手のプライバシーは守る必要がある」ということ。
それはどういうことか、簡単に一言で表現すると『選手自身が恥ずかしいと思う写真』は撮っちゃいけないし、間違って撮れちゃった場合は決して公開しちゃいけないでしょう。ということです。例えば競技中に女性選手のユニフォームの隙間から下着(や、更にその内側)が見えちゃってる写真とかが該当するんじゃないかと思います。
(選手の着替えシーン等は言語道断。公開されていない場所を撮ることは、明らかに犯罪です。それって盗撮だし、スポーツ写真でも何でもない。)
選手がプレイ中にミスしちゃった、でもって監督orコーチに怒られちゃった、試合に負けて泣いちゃったとかな写真も、選手としては「恥ずかしい写真」となるかもしれませんけれども、これは試合の流れの中での1シーンですし、選手の尊厳を根底から覆す訳でもありませんし、肖像権的には問題ないんじゃないかな?と考えます。
あとは、例えばゲーム中にお尻をポリポリ掻いているとかハナクソをホジってるとかいった写真も十分に「恥ずかしい」と思うんですけれど、これはどうでしょう。肖像権的にはギリギリセーフのような気もしますが、こういった写真は撮らないであげる(万が一撮れちゃっても公開しないであげる)のが、心あるカメラマンの姿なんじゃないかな?と思います。

★ とりあえずココまでの結論 ★
一般に公開されたスポーツ競技を撮ることは『肖像権』的には問題なし。
ただしその上でも選手のプライバシーに対しては十分に配慮する必要がある。

・・・(続きます)

1130_01
画像提供:イーハトーブ スポーツ フォト クラブ

« 私が撮りたいモノ | トップページ | スポーツ写真と肖像権について(2) »

ステラミーゴいわて花巻」カテゴリの記事

撮影技法」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/205173/17233928

この記事へのトラックバック一覧です: スポーツ写真と肖像権について(1):

« 私が撮りたいモノ | トップページ | スポーツ写真と肖像権について(2) »