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2008年2月26日 (火)

デジスコは「アリ」か「ナシ」か?

『デジスコ』と呼ばれる撮影システムがある。
主に野鳥撮影に使われているのだが、フィールドスコープにデジタルカメラを組み合わせ、35mm換算で1000mmを優に超える焦点域の超望遠撮影を比較的安価に実現できる撮影システムとして、近年広がりを見せているようである。
最近野鳥撮影にのめりこんでいるオジサンにとってこの『デジスコ』は興味津々なシステムであり、これまで色々と情報を集めてきた。
デジスコに関しては多くのサイト、多くのブログで語られているのでここで詳細については触れないが、自分の頭の中を整理する意味も含めて、デジスコの大まかな特徴を書いてみる。

デジスコのシステム構成
光学部:フィールドスコープ、接眼レンズ
カメラ部:コンパクトデジカメ、接続アダプタ、レリーズケーブル
三脚部:三脚、ビデオ雲台(ジンバル雲台)
※これ以外にも「あると便利」的アイテムとして、液晶フードとか照準器などがある。

デジスコのここが◎ここが×
◎トータル20万円程度の出費で換算1000mmを超える望遠撮影が可能
 (1000~2000mmは普通レベル、ちょっと頑張れば3000mm~7000mmも!)
◎システム全体がコンパクト&軽量で持ち運びが楽。
×コンデジ使用が前提である→高ISO撮影、連写等の面で難アリ
×メインレンズがフィールドスコープであることからMFが基本、
×開放F値(合算値)が暗いことからスローシャッターが基本となりブレに弱く、レリーズタイムラグの関係もあって動き物の撮影が困難

色々と難点はあるものの、野鳥の止まり物に限定した超望遠撮影に用いるのであれば、これは「価格と得られる画像とのバランス」という面で、とても魅力的なシステムなのかもしれない。
たとえばCanonの超望遠レンズの中では比較的お買い得感の高いEF500F4LISが、レンズ単体で70万円ちょっと。デジスコであればこの半分程度の出費を覚悟することにより
画質&操作性までも考慮した現時点で最高レベルのシステムを組むことができる。
・・・ちょっと気を抜くと、ついデジスコに転んでしまいそうになる。

だが、待て。
デジスコによる超望遠と言っても、所詮コンデジ+MFレンズの組み合わせである。
これに20万も30万も払う価値があるのか?・・・だってコンデジだぞ!?
私がコンデジを許せない理由の最たるものに「レリーズタイムラグ」があげられる。レリーズボタンを押して1呼吸、2呼吸後にやっとシャッターが切れる。これは経験した事のある方ならわかると思うが、本当にイライラする。これまで私は何台ものコンデジを乗り継いできて、何度も辛い経験もしている。コンデジで野鳥撮影なんて、イライラしすぎて1日に何本もレリーズケーブルをぶっ壊してしまいそうな自分が容易に想像できてしまって笑える(いや笑えない)。

コンデジの連写機能(1~2コマ/秒)には耐えられる(もしくは何とかウデでカバーする)ことができるかもしれない。
MFも慣れれば何とかなるかもしれない。
しかし、このタイムラグだけは何ともしようが無い。
「止まり物」とは言っても、完全に静止している野鳥はかなり稀で、特に小鳥はチョコチョコ動き回る傾向にあるし、たとえ足が止まっていたとしても頭はほとんど常に動いているケースが大抵だと思う。
例えばコンマ5秒後の光景を予測してレリーズを押すなんて芸当は、私には絶対無理
なのである。

焦点距離数千ミリの世界を手軽に、コンパクトに実現できるシステムとしては、コンデジに代わる物は無い。それは認める。デジスコシステムを導入すれば、私が望む「野鳥のドアップ写真」がきっと撮れるのだろうと思う。
だが、デジイチの操作に馴染んでしまった今となって、再びコンデジのあの自由度の少ない撮影環境には、ちょっと戻りたいとは思えない。

というかそもそも私はスポーツ撮りがメインなオジサンなのである。
スポーツ撮りの機材を活用して別の被写体を狙うことは『アリ』だが、鳥撮りのために鳥撮りにしか使えない機材を新たに導入することは『ナシ』なのである。

といった訳で、私がデジスコに走る可能性は、現時点では、無い。
・・・と思う。・・・タブン(笑

(このテーマに関する考察はもうちょっと続きます。)

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コメント

こんにちは。お久しぶりです。結局、管理人さんのBLOGを読ませていただいて踏ん切りがつき、40Dを買いました。

ハンドボールですがF2.8だと3200、F2で1600です。これでも1/500が切れたら御の字。旧型328はか~~っと息を止めてやっていますが、3200でも1/320だったりノイズもすごいですが、Mark3の1/4の価格なのだと割り切ることにしました。

デジスコですか。やってみたいですね。私もいっとき真剣に考えたことがあります。でも幸か不幸か踏みとどまっています。娘の連合運動会用にEF400mmF5.6Lを買っていたので、野鳥はもっぱら20Dとの組み合わせで楽しんでいました。でも正直、暗かったです。カワセミのダイブを狙っていたのでデジスコだと(私の場合)結局は本格的装備に後ろ髪を引かれる思いと共に日々を送りそうな気がし、かといって鳥さんだけで428とかは買えませんでした。悩んでいるときが楽しかった気もします。

子どもが大きくなったらまた考えてみます。そのときはデジスコでまた相談にのってください;)

僕の場合は一眼レフ(カメラ)が好きだからデジスコは今のところ考えていません。
大きく撮れるに越したことないですが、僕はあのシャッターを押したときの爽快感と超望遠で「正に撮ってる!」という感覚がたまらなく好きです。
デジスコに望遠域は負けますが一眼にはやはり「一瞬を切り抜く」という楽しさがありますね。

アラスカさんこんにちわ。
40Dご購入おめでとうございます。室内スポーツ撮りは、撮影環境としては極悪に分類されるものの1つだと思います。色々と苦労は多いのですが、その分カッコいい写真が撮れた時の喜びも大きくなるんじゃないかな?と思います。
お互いに色々とがんばりましょう!^-^

ゼクさんこんにちわ。
一眼で撮影している時の気持ちよさというのは、確かにありますよね。私も一眼の撮影に「爽快感」を感じちゃう1人です。これを一度味わってしまうと、もうコンデジには戻りたくない。^^;
この続編で、デジイチでのデジスコの可能性にも触れてみましたが、どれも微妙に決め手に欠けるような気がしています。困ったものです。

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